士業に携わる方々は常日頃から言葉の選択には、気を遣っていることと思います。専門用語をいかにわかりやすく一般人に伝えるか…対面で直接話す時もそうかもしれませんが、個人で運用するブログやホームページなどに記載する際は、同じ言い回しが続かないかなど、更に気を遣いますね。
今回は、言葉に詰まった時に大きな助けとなってくれる便利なツールやサービスをご紹介していきます。
とにかく賢いオンライン辞書
まずは、王道の辞書。書籍辞書とは違い、持ち運びも不要、いちいちページをめくって調べる手間もいりません。語彙の意味だけでなく、関連情報まで、簡単に入手することができます。ボキャブラリだけでなく知識の幅も広がるため、お気に入りの辞書を決めて愛用することをオススメします。
weblio
驚くほど多くの機能を集約した統合型の辞書です。英和・和英辞典、日中・中日辞典、日韓・韓日辞典、インドネシア語辞典、タイ語辞典、手話辞典、古語辞典、対義語辞典といった様々な辞典を集約。さらに独自のデータベースのほかにウィキペディアやIT用語辞典バイナリ、植物図鑑、タレントデータベースや生物学用語辞典等の多種多様なデータベースも統合的に検索することができます。
特に便利なのは類語辞典です。言葉を意味上の類似関係や同義語で分類したデータベースであるシソーラスと、日本語WordNetの類語辞典の検索結果を表示してくれるので、「こんな言い方があったのか!」と、驚かされます。意味を変えずに表現を変えたい場合に、様々な言い回しを提示してくれます。
goo辞書
国語辞典や英和辞典、和英辞典など、合計で約46万語が集約された辞書です。検索ワードを入力し、すべての辞書で一括検索すれば、一瞬にして全ての該当ページの表示をしてくれます。また、検索ワードを維持したまま辞書を切り替えたり、ウェブ検索することもでき、とても操作性に優れています。
知らない言葉を調べられるのはもちろんですが、豊富な例文から、言葉の使い分けや文脈を考えるヒントを得ることができる辞書になっています。
言葉のトレンドもツールで探す!?
言葉にもトレンドがありますが、自分が実際に日常生活で使用する言葉とは少し違っていたりもします。今流行の言葉や注目されている言葉をうまく使いたい場合に助けになってくれるツールやサービスがあります。
Googleトレンド
最近流行っている言葉や、特定の言葉の検索動向が知りたい場合に大変便利なツールです。時系列変化や複数の言葉の比較もグラフ化されているため一目瞭然です。特定のキーワードを含む記事が、ネット上でどれほど需要があるかを知る手がかりにもなります。
キザシペディア
http://dii.dentsu.jp/project/kizashi/
電通総研が提供するサービスで、これから流行するであろう新しい言葉に着目したトレンド用語辞書です。常に張り巡らされたアンテナが、新語の発生状況をキャッチし、「キザシワード」として発信しています。集約されている用語の数はそれほど多くありませんが、トレンドの種とも言われる情報を得ることで、近未来の動向を先取りすることができるため、マーケティングのヒントにもつながります。
Kizashi.jp
ブログ上の話題を集積解析し、口コミの話題ランキングを10分ごとに更新しながら提供してくれるサービスです。リアルタイムに今注目の話題を知ることができます。毎日のブログネタに詰まったときなど、ヒントを得ることができるかもしれません。
また、入力したキーワードを含むブログリストも表示されるため、言葉探しだけでなくマーケティングリサーチにも利用することができます。
日本語入力ソフトを再チェック
日本語入力ソフトと言えば、Windowsの「Microsoft IME」もしくは、MacOSの「ことえり」が、一般的ではないでしょうか。多くの方がそのまま使っていると思いますが、実は他にも選択肢があるのです。
Google日本語入力
Googleが無料で提供している日本語入力ソフトです。「変換の煩わしさを感じさせない思い通りの日本語入力の提供」をコンセプトに、かゆいところに手の届くサービスを提供してくれます。
・絵文字変換
ありがとう→m(_ _)mやごめん→(ー ー;)
・日付変換
きょう→今日の日付(年月日)を表示
・スペル変換
マーケティング→marketing
さらに変換候補には「機種依存文字」などの補足情報の表示も付いているため、ブログやメルマガ等文章を書くことの多い方には重宝します。
ATOK(+記者ハンドブック辞書)
http://www.justsystems.com/jp/products/dic_kyodo/
これは報道各社や企業の広報部門なので原稿作成の指標とされている記者ハンドブックに準拠した変換辞書をオプションで追加することのできる日本語入力ソフトです。
多人数で編集や更新を行う場合、この記者ハンドブックに準拠することで、表現の統一が可能となります。入力段階で表記を統一することで、文章の質が上がり、作業効率アップにつながります。
頭の体操にも!?言葉遊びツール
柔軟性をなくした脳を柔らかくほぐしてくれる、遊び感覚で利用できるツールがあります。思いがけないヒントを得ることも?!
コピーメカ
一般ワードと商品名の2つのキーワードを入力し、消費者の行動(動詞)を選択することで、7つのパターンのキャッチコピーを表示してくれます。意外とオーソドックスなアウトプットですが、コピーライティングの基本パターンを抑えているため、構文のヒントが得られるかもしれません。言葉の力を再認識させ、刺激を与えてくれるツールです。
ホッテントリーメーカー
タイトルで悩んだときにぜひ利用してもらいたいツール。話題の記事のタイトルに見られる代表パターンに、自分が入力した言葉を当てはめて合成するもので、思わず吹き出してしま
まとめ
利用したことのあるものから、初めて耳にするものまで、文章作成の際にはぜひ利用してほしい便利なツールを紹介しました。文章を作成するときはどうしても自分の世界に籠りがちになってしまいます。そんな時は、便利なツールの力を借りて、新しい風を入れることで、新たな発想を生み出しましょう。自分にあったツールを上手く利用してみてください。